2017年6月19日(月)
「核兵器禁止条約 実現を」
米NY女性行進 日本の被爆者も参加
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【ニューヨーク=遠藤誠二】核兵器禁止条約の国連会議がニューヨークの国連本部で再開されたことを受けて、米国の平和・女性団体は17日、同市で「核兵器を禁止する女性行進」を開催しました。日本から、被爆者、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の代表団が参加し、米国民とともに「核兵器禁止条約の実現を」と市民に呼びかけました。
集中豪雨のなか、多くの男性も含めた参加者は「核兵器廃絶を」「核兵器のない世界を想像し実現しよう」「ノー・ニュークス」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げて中心部マンハッタンを歩き、約1時間行進しました。
同広場では、参加者が「私たちはもう核兵器をいくつ削減するという話はしていない。核兵器は禁止して廃絶すべきだ」「一緒になってたたかえば必ず核兵器をなくすことができる」と発言しました。
被爆者の和田征子(まさこ)さんは、1歳10カ月の時、長崎で被爆した経験を話し、核兵器禁止条約の実現を強く訴え。同じく被爆者の箕牧智之(みまきとしゆき)さんとともに、激励に訪れた国連会議のエレン・ホワイト議長に、「ヒバクシャ国際署名」目録を渡しました。
ホワイト議長は、被爆者の体験談が核兵器をなくす活動への意欲をよりかきたてると2人に謝意を伝え「これからもあなたがたのこの強い取り組みを続けてください」と呼びかけました。