2017年6月19日(月)

強行、すり替え　最悪の国会運営を批判

フジ系・ＮＨＫ番組　小池書記局長が主張

　日本共産党の小池晃書記局長は１８日、フジテレビ系番組｢新報道２００１｣とＮＨＫ番組｢日曜討論｣に相次いで出席し、同日閉会となった通常国会で最大の問題となった「共謀罪」法の問題点、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる疑惑について各党代表と討論しました。（詳報）

　日曜討論で小池氏は「金田法相の問責決議案提出は、この大臣のもとで審議は続けられないからで、野党は徹底審議を要求した。ところが与党は『中間報告』で審議を打ち切り、加計・森友疑惑からも逃げ、国会閉会に逃げ込んだ。こんなひどいやり方は見たことがない」と安倍自公政権による異常な国会運営を批判しました。

　「共謀罪」法をめぐっては、「成立した後にＮＨＫで法案の議論をするのは初めてだ。審議すればするほど問題が出て、国民の疑問も増えたからだ。思想良心の自由を侵す違憲立法の廃止を求めたたかっていく」と糾弾。自民党の下村博文幹事長代行が「審議が深化すれば新しい論点が出るのは当然」などとしたのに対し、「議論は深化したのではなくあいまいになった。拡大解釈を許すあいまいで危険な法案だ｣と批判しました｡

　加計疑惑では、下村氏が「岩盤規制改革に文部科学省が抵抗した」などと述べたのに対し小池氏は「議論のすり替えだ。なぜ総理の『腹心の友』のところに決まったのかが問題だ」と指摘。文科省が再調査し資料を出したのに、指示を出した側の内閣府は記録も記憶もないとしており説得力がないと批判しました。下村氏が「１６日の参院予算委員会で説明した」と弁明すると､小池氏は､「わずか３時間の審議だけだ。安倍首相は再調査を遅らせたことに最後まで謝罪しなかった。それで終わりにする、こんな卑劣なやり方はない」とし、民進、自由、社民の野党各党とともに前川喜平前文部科学省事務次官らの証人喚問も含め、国会の閉会中審査を強く求めました。