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2017年6月18日(日)

核兵器廃絶へ296万署名

禁止条約交渉会議 被爆者、議長に提出

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(写真)中満泉軍縮担当上級代表(右端)とホワイト議長(その左)に署名目録と折り鶴を手渡す被爆者=16日、ニューヨークの国連本部(池田晋撮影)

 【ニューヨーク=大串昌義】原水爆禁止日本協議会(原水協)のニューヨーク行動代表団と日本原水爆被害者団体協議会(被団協)は16日、国連本部で始まった核兵器禁止条約の交渉会場で、核兵器廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」296万3889人分の目録と折り鶴をホワイト議長(コスタリカ)と中満泉(なかみつ いずみ)軍縮担当上級代表に手渡しました。

 「ディス・イズ・エモーショナル(感動的です)」。ホワイト議長は胸に手を当ててこたえました。

 報道陣などのカメラに囲まれ「署名」を手渡したのは、被爆者の和田征子(まさこ)さんと箕牧智之(みまき としゆき)さんです。

 和田さんは「いい核兵器禁止条約草案を出してもらいました。私たちが長年歩んできた道を酌んだ心優しい案だと思います」。多くの政府が熱心に討論していることや議長のリーダーシップに感謝し、「署名」の取り組みについて「まだまだこの秋の総会に向けてもっともっと頑張りたい」と意気込みを語りました。

 3月の会議(第1会期)で「6月には多くの『署名』を持ってきてほしい」と呼びかけたホワイト議長。「署名」の多さに驚き、「本当に重要で印象的です」と礼をのべました。

 「署名」提出後、箕牧さんは「歴史的一瞬でした。議長が私たちのためにリーダーシップをとって、いい条約草案になりました。『ヒバクシャ』の文言を入れてくれてありがとう」と涙を流しながら話しました。


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