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2017年6月15日(木)

山本地方創生相への問責決議案

田村議員の賛成討論

参院本会議

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 日本共産党の田村智子議員が14日の参院本会議で行った、山本幸三地方創生担当相に対する問責決議案への賛成討論(要旨)は以下の通りです。


写真

(写真)賛成討論する田村智子議員=14日、参院本会議

 第1に、加計学園の獣医学部新設をめぐり、この間の審議で明らかになったのは、文科省、農水省とも獣医学部新設の必要性を認めていなかったこと、国家戦略特区諮問会議でも、要件に照らした審議はないままに獣医学部新設が決定されたという事実です。省庁間でいかなる協議が行われたかを検証できるよう資料の提出を何度求めても山本大臣は拒否し続けています。

 一方で、文科省事務次官だった前川喜平氏は、内閣府の藤原審議官が文科省に「総理のご意向」などと獣医学部新設を迫っていたことを記者会見で明らかにし、証人喚問にも応じると述べています。「怪文書」扱いする菅官房長官や、おざなりの調査で「文書は確認できなかった」とする文科大臣の説明に国民は納得せず、再調査に追い込まれました。

 しかし、「総理のご意向」という圧力の発信源は内閣府です。ところが、山本大臣は内閣府職員への調査は「必要ない」の一点張り。資料提出さえも拒否するのでは自ら疑惑にふたをしているのと同じです。断じて認められません。

 第2に、山本大臣自ら加計学園ありきで獣医学部新設の決定を強引にすすめたことを事実で指摘されると、虚偽答弁までして自らの責任を認めようとしないことです。

 今治市への情報開示請求によって出てきた資料は、今治市が国家戦略特区に認定される前から市職員が内閣府と首相官邸を訪問していたことを示しています。また、最後の協議となった昨年11月8日には、翌日の国家戦略特区諮問会議で配布する資料を今治市に渡していたことが明らかになり、内閣府の佐々木局長は「不適切だった」と答弁するに至っています。こうした事実にも関わらず、山本大臣はルールに従って決定したと強弁する。事実を覆い隠す虚偽答弁だと言わなければなりません。総理をかばうためには虚偽答弁もいとわない大臣は日本の政治に百害あって一利なし。即刻辞任すべきです。

 第3に、山本大臣が不見識な暴言を繰り返してきたことです。

 「一番のがんは学芸員」やそれに続く無反省な発言は不見識に不見識を重ねるものです。

 「日本の獣医学部の質は落ちている」との発言。ほとんどの分野で日本の大学が著しく順位を落としている最大の要因は、大学の基盤的経費を削減してきたことにあります。大学の危機を政府自らつくりながら、既存の獣医学部をおとしめるような暴言を断じて許すことはできません。

 加計問題は、安倍総理の進退こそ問われなければならない。総理は国会質疑の場から逃げずに予算委員会等に即刻応じるべきです。


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