2017年6月15日(木)
獣医師の需給、考慮せず認可
畠山議員「加計」問題で責任ただす
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日本共産党の畠山和也議員は14日の衆院農林水産委員会で、国家戦略特区で学校法人「加計学園」が計画する獣医学部新設について、獣医師の需給バランスに与える影響なども考慮せずに認可した政府の責任をただしました。
活動獣医師は、「産業動物」「公務」「小動物」などに分かれ、同学園が提案している創薬や「ライフサイエンス」に関する獣医師は「その他」とされ、農水省は需給に責任を負わないとしてきました。
畠山氏は、「その他」の獣医師の需給についてどの省庁が責任を負うのかと質問。松本洋平内閣府副大臣は所掌する省庁名をあげられず、責任の所在を語らないまま「関係省庁の文科、農水両省が(学部新設の)需要がないと立証していない以上、問題ない」と強弁しました。
畠山氏は、学部定員を160人とする学園の提案に関し、「60〜80人程度を標準とし、120人を超えないことが望ましい」との公益財団・大学基準協会の基準を紹介。「需給状況を検討してきたのか」とただすと、松本副大臣は「160人は応募書類に記載された人数だ。今後精査される」と述べ、まともに検討していないことが浮き彫りとなりました。
畠山氏は「事業者が書いてきたから、まったく検討せず認めたのか。需給の問題でも、誰が責任を負うのか明らかでない」とし、認可は結論ありきだと批判しました。