2017年6月15日(木)
審議打ち切り認めるな
参院野党4会派会長ら申し入れ
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参院の日本共産党、民進党、「希望の会(自由・社民)」、「沖縄の風」の野党4会派の会長らが14日、「共謀罪」法案の委員会での審議を打ち切り参院本会議採決に持ち込むために与党がねらう「中間報告」を認めないよう伊達忠一参院議長に共同で申し入れました。
申し入れで日本共産党の山下芳生参院議員団長は、審議をすればするほど国民の反対が増え、不安や疑問が広がっていると指摘。徹底審議の上で会期が来れば廃案にするのが筋だと強調しました。伊達議長が「各会派で話し合ってほしい」などと述べたのに対し、山下氏は、与党が「中間報告」という形で一方的に審議を打ち切ろうとしているのであり、「今こそ議長は国民の負託に応える議会運営の責任を果たしてほしい」と求めました。
民進党の小川敏夫参院議員会長は「今回の与党のやり方は、中間報告の本来の趣旨にもそぐわない、まさに強行採決であり、絶対に許せない」と述べ、議長に対して適切な対応を求めました。
4会派の参院幹事長も郡司彰副議長に共同で申し入れました。
日本共産党の井上哲士参院幹事長は、参院の存在意義そのものが問われると指摘。「参院の自殺行為にならないよう力を発揮していただきたい」と求めました。郡司副議長は「審議のあり方についての思いは共有した。議長に伝える」と述べました。