2017年6月10日(土)
辺野古埋め立て現場付近
貴重サンゴ大量生息
調査で判明
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沖縄県名護市の大浦湾で、米軍新基地建設に向け政府が強行している埋め立て現場付近で、ハマサンゴなど貴重なサンゴ群が大量に生息していることがダイビングチームの調査で分かりました。同海域で大量のサンゴ群落の確認は初めてです。
辺野古崎や大浦湾の環境保全でダイビング調査に取り組んでいるダイビングチーム・レインボー(真喜志治代表)が9日、同市辺野古で記者会見し、明らかにしました。
同チームは1日、沖縄防衛局が土砂の投入を進めているK―9護岸工事現場の先端部分から20〜50メートル付近の埋め立て予定水域の海面から深度7メートルの海底を調査。捨て石投下により、濁りが発生する中で、大きいもので20〜80センチ大のハマサンゴやキクメイシなど複数種のサンゴが無数に生息していることを確認したといいます。
真喜志治代表の話 政府は1メートル以上のサンゴは移植するとして、それに満たないサンゴなどを埋め殺すと暗に言っている。サンゴ礁にはナマコやヒトデ、サンゴ内部のサンゴ虫を食べ、ふんが砂をきれいにする役割をもつブダイなどさまざまな生き物が食物連鎖しながら生息している。1メートル未満の生物を埋め殺してよいという科学的で合理的な理由を問いたい。