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2017年6月10日(土)

35人の共産党国会議員

都議選勝利へ奮闘

街で訴え 期待ひしひし

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 東京都議選(23日告示、7月2日投票)で日本共産党の躍進を勝ち取ろうと、35人の党国会議員(衆院21人、参院14人)が各予定候補者を後押ししています。街の変化を実感している国会議員の奮闘の一端を紹介します。


国政私物化に怒り

 安倍首相による国政私物化の象徴が“加計・森友疑惑”です。前川喜平前文科事務次官が「総理のご意向」で行政がゆがめられたと実名告発して以来、市民の怒りが沸騰しているといいます。

 宮本岳志衆院議員は、杉並区(定数6)で原田あきら予定候補を応援する練り歩きや駅頭宣伝を通じて怒りを実感しています。1日、永福町駅前でマイクを握り、「獣医学部の新設に文科省は難色を示していたのに、内閣府が『総理のご意向』だと来年4月の開学を迫った」と批判、道行く人の注目が集まり、車から激励のクラクションが鳴らされました。宮本氏は「やはり森友学園や加計学園問題の関心は高い。豊洲問題も徹底追及していく原田予定候補は、吉田信夫都議団長の後継ぎだと訴えている」と話しました。

 紙智子参院議員は3日、八王子市(定数5)で清水ひで子都議の事務所開きに参加し、6選を必ず、と訴えました。

 事務所開きに先立つ八王子駅前での宣伝で、年配の女性が「あなた国会議員でしょ。しっかりしてくださいよ」と怒りをぶつけてきました。紙氏が「何に怒っているんですか」と聞くと「安倍さんよ」。告発した前川前事務次官を「なぜ国会に呼ばないの」と憤ります。紙氏が、野党が共同して証人喚問を求めていると説明すると「頑張って」と激励されました。

 宮本徹衆院議員は、「あちこちでつじ説法をしているが、前川氏が記者会見して以来、町の雰囲気が違う。話し始めると、スーパー前などで立ち止まって聞いている。本当に攻めどきです」と強調します。

 高橋千鶴子衆院議員は、江戸川区(定数5)の河野ゆりえ都議の4選へ、築地市場の豊洲移転を取り上げて訴えています。

 3日の事務所開きでは「築地市場の初セリは大間のマグロ。下北半島の突端から、『築地直送』と書いたトラックが走っていく。だから築地じゃないとだめなんです。石原知事の時代から豊洲移転の問題をことあるごとに追及してきた河野さんを都政へ」とあいさつ。築地関係で働く女性が応援演説で「豊洲に行ってからベンゼンが見つかったら、取り返しがつかなかった。絶対河野ゆりえさんです」と訴え、盛んな拍手が起きました。

新しい共闘広がる

 共産党予定候補の事務所開きや演説会に無党派市民が集まり、新しい共闘が広がっています。

 池内さおり衆院議員は、定数1減の大激戦となっている北区(定数3)で、そねはじめ都議の事務所開き(3日)に参加。党派を超えた応援に「運動の広がりを感じた」と言います。「商店街に、そねファンクラブができたんです」(池内氏)

 北区では、特定整備路線づくりや、十条駅周辺の再開発が強引に推し進められ、「商店街壊しだ」と反対運動が続いています。そね氏は運動に加わり「道路整備と再開発で数千人が街を追われる。人口の1割を漂流させるのか」と批判してきました。池内氏は「住民運動の中で広がった党への信頼が、都議選に結集している。街頭の雰囲気も変わってきた。安倍政権を倒そうと言ってくる人が増えた」と感じています。

 山添拓参院議員は、“勝手連”の意識が高いと言います。町田市(定数4)の池川友一予定候補の事務所開き(3日)に駆け付け、学生時代の友人でもある池川氏の勝利で「憲法9条の改憲を狙う安倍政権にノーを」と訴えました。

 ある勝手連メンバーは「私が、私たちが池川さんを都政に連れていく」と宣言しました。戦争法=安保法制反対で政治にかかわるようになり、「共謀罪」法案への怒りや中学校給食、給付制奨学金など「池川さんの掲げている政策は私たちが思っていることばかり」だと訴えました。その発言で「非常に盛り上がった」と山添氏。

前回の躍進が力に

 4年前の都議選で共産党が8議席から17議席へと躍進したことで、自分が国会議員になる道が開けたと感じている議員も少なくありません。

 島津幸広衆院議員は、江東区(定数4)のあぜ上三和子都議の演説会で「4年前の都議選の躍進の流れがあったからこそ、私が国会議員バッジをつけてこの場にいられる。皆さんにご恩返しのために応援に駆け付けました」とあいさつし、喝采を博しました。

 大平喜信衆院議員は、品川区(定数4)の白石たみお都議の事務所開き(4日)に参加。初めて会う人も多かった大平氏は「皆さんの奮闘によって勝ち取った前回都議選の躍進が力となり、中国地方での11年ぶりの議席奪還、国会へと送っていただきました」と自己紹介。会場に歓迎と、都議選の意義への確信が広がりました。

 衆院比例東京ブロック選出の笠井亮議員は「前回の都議選で、これだけの国会議員の応援はなかった。都議選をきっかけに衆院選、参院選と躍進し、35人の国会議員という陣容で選挙をたたかう。すごい、と改めて思う」と振り返ります。全国からの応援に東京都の党と後援会は励まされているとして「ここで勝てば東京も日本も変わる」と力を込めました。


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