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2017年6月9日(金)

「今治を成功モデルに」山本氏答弁

田村智氏が矛盾追及

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(写真)質問する田村智子議員=8日、参院内閣委

 安倍晋三首相の関与が疑惑となっている学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、山本幸三地方創生担当相は8日の参院内閣委員会で、1月の事業者公募が「広島県・今治市」特区だけで行われた理由として、競合していた京都産業大学と比べ「今治市の方が専任教員の確保が進んでいた」「獣医学部新設は8年近く今治市が唯一の提案だった。政府としてはこの事業を早急に実現し、成功モデルにできないかと長年検討してきた」などと述べました。

 加計学園の準備状況を今治市での事業者公募の根拠としたもので、加計ありきではないとの答弁とも矛盾します。日本共産党の田村智子議員に対する答弁。

 田村氏は、2016年11月9日の国家戦略特区諮問会議は区域も開設時期も指定せず、ただ獣医学部を新設することだけを決めていたと指摘。その後、戦略特区に関する会議は一度も開かれることなく、今年1月4日の事業者公募は「広島県・今治市」特区だけで行われ、18年度開設という期限まで設定された理由をただしました。

 山本氏は、「京都より今治市の方が、事業の早期実現性の観点から熟度が高いと最終的に私が判断した」などと持ち上げる一方、京産大については「提案が要旨のみの簡素なものだった」「事業が具体化しているとはいえなかった」などと指摘。しかし、今治市の提案資料が追加含めて6ページなのに対し、京産大の提案は23ページです。

 田村氏は、公募区域を今治市に限定する検討が、いつどこで行われたのかを示す資料の提出を要求しました。


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