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2017年6月9日(金)

加計疑惑 新たな問題次々

今治での獣医学部新設 提案前から官邸関与

野党議員追及

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 安倍晋三首相の「腹心の友」が理事長を務める学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、新設予定地の愛媛県今治市の職員が2015年4月に急きょ首相官邸を訪れ「獣医師養成系大学の設置に関する協議」を行っていたことを示す文書が明らかになりました。8日の参院委員会で民進党の桜井充、自由党の森ゆうこ両議員が明らかにしました。

 今治市は訪問後の15年6月、国家戦略特区に獣医学部新設を提案しています。特区提案前から、官邸が関与していたことが改めて鮮明になりました。

 文書は、情報公開請求に対し今治市が明らかにしたもの。獣医学部新設を内閣府と協議するため、同年4月2日に市の企画課長と課長補佐が上京しようとしたところ、前日になって官邸訪問が組み込まれたことが記されています。航空便のキャンセル料発生について、追加日程が「前日に急きょ決まったため」と記すなど、予想外の訪問だったことがうかがえます。

 桜井、森両氏が訪問にいたった経緯や面会相手をただしたのに対し、内閣府の佐々木基地方創生推進室長は「訪問者の記録が保存されていないため確認できない」「訪問予約届は使用目的が終わると遅滞なく廃棄している」と答弁。萩生田光一官房副長官は「総理の面会記録に今治市職員との面会はない」と述べました。

 今治市の公開文書で、内閣府が同市の担当者に対し18年4月開学までのスケジュール表の作成を求め、同市が実際に作成していたことも明らかになりました。内閣府の藤原豊推進室次長はスケジュールについて「市の責任で書かれた文書。当時の記述として不正確だといわざるを得ない」などと開き直りました。


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