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2017年6月9日(金)

国民主権は憲法の核心

赤嶺・大平氏が自由討論

衆院憲法審査会

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(写真)意見表明する赤嶺政賢議員=8日

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(写真)大平喜信議員

 衆院憲法審査会は8日、日本国憲法第1章(天皇)をテーマに自由討議を行いました。

 日本共産党の赤嶺政賢議員は、第1章の核心は、前文とともに「国民主権の大原則を確立したことにある」と指摘。この原則は「明治憲法において天皇が主権者で統治権を総攬するという絶対主義的天皇制の下で侵略戦争に突き進み、アジア・太平洋地域で2千万人以上、国内で300万人を超える犠牲者を出したことへの反省にたったものだ」と述べました。「『軍国主義の駆逐』と『民主主義の復活強化』は戦後日本の出発点であり、そのため民主主義と平和主義を確立し、天皇主権から国民主権へと転換することが不可欠だった」とのべました。

 また、自民党改憲草案が「天皇は日本国の元首」と定めていることに関連して、同党の根本匠議員が「天皇を元首と位置づけることもありうる」と主張したのに対し、赤嶺議員は「天皇ハ国ノ元首」とした「明治憲法を復活させるつもりか」と問いかけて、憲法制定議会での議論に触れながら「国民主権の原則に相いれない。天皇の政治利用は許されない」と批判しました。

 民進党の岸本周平議員は「元首と規定すると誤解を招くおそれがある」と述べ、社民党の照屋寛徳議員は「天皇を神格化する」と批判しました。公明党の太田昭宏議員は「象徴天皇制というのは元首ではない」と否定しました。

 日本共産党の大平喜信議員は、国民主権に反する教育勅語について、「安倍政権のもとで肯定する動きがあることは重大だ」と指摘。教育勅語排除の国会決議など国会で何度も否定されてきた教育勅語が「どのような形であっても教育の中で使うことはできないことは明白だ」と強調し、「安倍政権が肯定しようとするのは、国民主権を制限しようとする姿勢の表れだ」と批判しました。


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