2017年6月7日(水)
悪質なガイド助長する
山添氏 改定通訳法に反対
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参院本会議で5月26日、無資格通訳ガイドを合法化する改定通訳案内士法が賛成多数で可決・成立しました。日本共産党は反対。これに先立ち25日の国土交通委員会で日本共産党の山添拓議員は質疑と討論に立ち、無資格ガイドがすでに問題を起こしていることを具体的に指摘し、撤回を迫りました。
山添氏は、禁止されてきた無資格の有償ガイドの取り締まりを国交省が怠ってきた結果、中国語や韓国語の無資格ガイドが横行している実態を告発。山添氏が訪れた都内の免税店では、炊飯器などの家電や「健康食品」が10万円を超える値段で売られていたことを示し「これが日本のおもてなしなのか」とただしました。石井啓一国交相は「訪日旅行の質の確保は重要だ」と述べました。
山添氏は、悪質ガイドの横行を助長する改定はやめるべきだと主張しました。
山添氏は、同時に改正された旅行業法で宿泊や運送など旅行サービスを手配するランドオペレーターを登録制とすることにかかわり、ランオペ業者が手配したガイドが悪質な免税店連れ回しやマージン収入不申告などの問題を起こした場合について質問。観光庁の田村明比古長官は、ランオペ業者が業務改善命令や登録取り消しの対象になると答弁しました。