2017年6月7日(水)
化学物質過敏症対策を
高橋氏「歯科治療困難抱える」
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日本共産党の高橋千鶴子議員は2日の衆院厚生労働委員会で、化学物質過敏症について、実態把握と、早急な対応を求めました。
化学物質過敏症とは、微量の化学物質に反応し、重い症状では、仕事や家事に支障をきたします。高橋氏は、松山市のホームページなどでは専門病院の紹介や相談窓口を明記していると紹介し、国もやるべきと主張。塩崎恭久厚労相は「関係省庁と連携したい」と答えました。
高橋氏は、化学物質過敏症の子どもの人数を質問。滝本寛審議官は、「正確な人数を把握するのは困難で、調査も予定していない。子どもの症状に応じて個別に対応する」と答弁しました。高橋氏は文科省が2012年に出した手引書をもとに、教科書の天日干しなどの具体的対応もされているとして、実態把握は可能だと提案しました。
高橋氏は同症の患者が、特に歯科治療で困難を抱えていると紹介。「患者に悪影響のない歯科材料がなく、病院側も手だてがない。治療をあきらめた患者もいる」と説明し、パッチテスト(物質を皮膚に付け、反応を調べる方法)や負担の少ない歯科材料を使う工夫の必要性を主張しました。厚労省の神田裕二医政局長は、「関係学会や団体と連携し現状把握に努める」と述べました。