2017年5月27日(土)
農水省の変転を追及
紙議員 加計学園を特別扱い
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日本共産党の紙智子議員は23日の参院農林水産委員会で、学校法人「加計学園」の獣医学部新設について、「獣医師の需要は足りている」としていた農水省が一転して学部新設に突き進んだ経過をただしました。
「赤旗」が入手した政府の内部文書には、文部科学省が「今後の獣医師の需要の動向」を明らかにする必要性を示すなど、学部新設に慎重だったことが記されています。一方、農水省は、獣医学部新設を認める国家戦略特区諮問会議の決定原案の提示を受けながら、「コメントなし」と回答しています。
紙氏は「農水省は内閣府の原案を黙認したということだ」と指摘。さらに、山本有二農水相が昨年11月9日の同会議で「産業動物獣医師の確保が困難な地域がある」ので「解決につながる仕組み」を期待するとまで発言したことをあげ、「見解の変更をいつ、どこで議論したのか」とただしました。
「(獣医師の)地域的な偏在が埋まらない」などと答弁した山本農水相に対し、紙氏は、安倍晋三首相の「腹心の友」が理事長を務める同学園を特別扱いすることは「政治の私物化につながる」と批判しました。