2017年5月22日(月)
JAL労務に指導ぜひ
客室乗務員に体調不良続出
山添議員
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日本共産党の山添拓議員は16日の参院国土交通委員会で、日本航空(JAL)が昨年11月に導入した客室乗務員の新勤務基準によって体調不良者が続出していることを告発し、国に調査と指導を求めました。
山添氏は、新勤務基準のもと従来にない過酷なシフトが組まれていると指摘。4日間の勤務に国際線の日帰りと1泊3日の中長距離路線に搭乗しなければならず、「自分の命を守るため、この基準をやめないなら会社を辞めようかと思う」という日本航空キャビンクルーユニオンのアンケートに寄せられた声を紹介しました。石井啓一国交相は「JALに対する安全監査を通じ、乗務割などの必要な指導監督を行う」と答えました。
山添氏は、2011年に改正された国際民間航空条約が運航乗務員と客室乗務員の疲労リスク管理の対応を求めていることを指摘。国交省の高野滋航空局安全部長は、まずは操縦士を対象に航空会社に疲労に関する情報の収集や分析、適切な措置を講じるよう求める制度を10月から導入すると答弁。石井氏は「必要に応じて客室乗務員についても疲労リスク管理の検討対象としていく」と答弁しました。