2017年5月22日(月)
職業教育のあり方問う
「専門職大学」で参考人質疑
吉良議員
|
実践的な職業教育を行う新しい高等教育機関「専門職大学」の創設などを盛り込んだ学校教育法改定案について18日、参院文教科学委員会で参考人質疑が行われました。日本共産党の吉良よし子議員が質問しました。
全国専修学校各種学校総連合会の小林光俊会長は、専修学校の地位向上のために賛成の立場です。吉良氏は、地位向上は必要だとしつつ、専門職大学に転換できる専門学校がどれくらいあるのかと尋ねました。小林氏は「設置基準が厳しく大変難しい。設置基準の緩和を求めたい」と述べました。
法案にはさまざまな懸念があると主張した法政大学の児美川孝一郎教授に対し、吉良氏は法案が産業界との連携を求めている問題を質問。児美川氏は「応答責任を果たす必要はある」としつつ、産業界との一体化ではなく「大学の自主性・自律性」が必要との考えを示しました。吉良氏は「若者をとりまく雇用が複雑化する中で、あるべき職業教育とは」と質問。児美川氏は、職業・専門教育的な内容を保障することと同時に労働法など「対抗的なキャリア教育も重要」だと答えました。
連合の平川則男総合政策局長は「既存の教育機関との違いが明確でない」と指摘。学費の低減など「まだまだ議論が必要だ」と述べました。