2017年5月19日(金)
警察に顔写真を提供
マイナンバー 山下氏が追及
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日本共産党の山下芳生参院議員は16日の総務委員会で、マイナンバーカードに記載されている個人情報保護の問題を取り上げました。
質疑の中で、同カードの申し込みに使う個人情報と顔写真データが、警察の求めに応じ提供され捜査に利用されていることが明らかになりました。提供したのは、全国の自治体が同カードの発行業務・データ保存を委託している地方公共団体情報システム機構・JLIS。
山下氏の質問に対し同機構は、同カード交付申請書情報について「15年間保存する」、「依頼があり、被疑事実に直接関係するなど特段の事情がある場合に限り提供する」、「これまでに1件提供した」と答えました。
山下氏は、すでに警察は顔写真データをもとに、防犯カメラ映像等から特定人物を照合・追跡できる顔認証システムを使った捜査をしていることを確認した上で、「仮に共謀罪が成立した場合、JLISに顔写真データを求めることはないと言えるか」と追及。警察庁の高木勇人審議官は「現在も潜在的な犯罪についても捜査している。テロ等準備罪においても変わらない」と述べ、否定しませんでした。
山下氏は「マイナンバーカード情報と(警察捜査が)リンクすると恐ろしい監視社会になる」と危険性を告発しました。