2017年5月18日(木)
「貿易統計の秘匿処理」で財務副大臣
武器・廃棄物否定せず
斉藤氏への答弁
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木原稔財務副大臣は17日の衆院農林水産委員会で、貿易統計の秘匿処理について、武器や廃棄物も「申請があれば個別に判断する」と述べ、統計に含めないことがあり得ると認めました。日本共産党の斉藤和子議員に対する答弁。
貿易統計をめぐっては、財務省が長年、企業の要望をもとに輸出入の量や金額を統計に含めない恣意(しい)的操作をしていることが、斉藤氏の追及で明らかになっています。
木原氏は、過去に秘匿処理された武器や廃棄物の有無についても「個々の品目の貿易実績は発言を控える」とし、否定しませんでした。木原氏は、企業から相談があった場合だけ秘匿処理の制度を知らせているとし、過去に秘匿処理にした経験のある業者や業界団体を通じて相談にくると述べました。秘匿処理を他の省庁に通知していないことも認めました。
斉藤氏は、財務省が輸出入の単価が明らかになると損失がでる場合があるとしていることについて「金額だけ秘匿すればすむ話で、数量まで隠す必要はない」と批判。木原氏は「私人の利益と国民の知る権利との比較考量を慎重に判断したい」と述べました。
斉藤氏は、「私人の利益が国の政策を根本から誤らせる事態が起こっているという認識を持つべきだ」と強調。他の省庁への通知とあわせて見直すよう迫りました。