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2017年5月18日(木)

高浜4号機 再稼働強行

住民の安全・世論を無視

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 関西電力は17日、高浜原発4号機(福井県高浜町)で核分裂反応を抑える「制御棒」を引き抜き、原子炉を起動させました。関電は3号機も来月上旬に再稼働をねらっています。地元など各地で「再稼働は許せない」「電気は足りている」など怒りの抗議行動が行われました。

 再稼働した原発は、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)に次いで4基目。4号機は昨年2月の再稼働準備中にボルトのゆるみで配管から放射能汚染水が漏れ、再稼働した3日後に発送電作業のトラブルで緊急停止し、安全に対する関電の姿勢が問題になりました。

 大津地裁が同3月、3、4号機の運転差し止めを命じる仮処分決定を出し、動かせない状態になり、再稼働した3号機も停止。ところが今年3月の抗告審で大阪高裁が大津地裁の決定を覆す決定を出し、関電が再稼働の準備を進めていました。

 しかし、事故時の防災計画が義務づけられた30キロ圏に福井、京都、滋賀の3県12市町が含まれ約18万人が生活。避難計画の実効性が問題になっています。

 4号機はウラン・プルトニウム混合化合物(MOX)燃料を通常の原発で使う「プルサーマル発電」を実施。MOX燃料は原子炉の核分裂反応にブレーキをかける制御棒が利きにくくなるなど、より危険だとされているばかりか、使用済みのMOX燃料は処理・処分の見通しがまったくありません。

 東京電力福島第1原発事故の原因も明らかにされず、避難計画の問題点など住民の安全や再稼働に反対する国民多数の声を無視し、次々再稼働を進めることは安倍政権の暴走政治そのものです。


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