2017年5月17日(水)
中国電の隠ぺい告発
大平氏 再稼働は認めない
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日本共産党の大平喜信議員は12日の衆院経済産業委員会で、中国電力島根原発の危険性と同社の怠慢・隠ぺい体質を告発し、再稼働は認められないと迫りました。
同原発のすぐ南を走る宍道断層の評価が原子力規制委員会で議論になっています。昨年7月に政府の地震調査研究推進本部が、同断層が中国電力の評価より東側に延びている可能性を指摘。規制委は同社に再調査を命じています。
大平氏は、東側に延びれば鳥取沖断層と連動する可能性もあると指摘。規制委の田中俊一委員長は「連動も含め厳格に審査する」と述べました。
大平氏は、中国電力が不祥事と隠ぺいを繰り返し、2010年には当時の原子力保安院から保守管理評価で唯一最低評価の「1」を受けたと紹介。その後も低レベル放射性廃棄物の検査報告書偽造や空調換気ダクトの腐食発覚など不祥事を繰り返しているとし「怠慢・隠ぺい体質は全く改善していない。中国電力に危険な原発を扱う資格はない」と厳しく批判しました。
世耕弘成経産相は「規制委によって適切に審査される。中国電力には安全最優先に取り組んでもらいたい」としつつ、「規制委の審査に適合した原発は再稼働していく」と強弁しました。