2017年5月15日(月)
北朝鮮に厳しく抗議する 外交的解決の機運を実らせる努力を
北の弾道ミサイル発射 志位委員長が談話
北朝鮮が14日午前、弾道ミサイル1発を発射したことについて、日本共産党の志位和夫委員長は同日、次の談話を発表しました。
一、北朝鮮は、本日、国際社会の強い警告にもかかわらず、弾道ミサイル発射を強行した。北朝鮮の行動は、世界の平和と安定にとっての重大な脅威であり、累次の国連安保理決議、6カ国協議の共同声明、日朝平壌宣言に反する暴挙であり、厳しく抗議する。
一、この問題の解決の方法は外交的解決しかない。注目すべきは、この間、対話による解決の機運が広がっていることである。米国・トランプ大統領は「適切な条件」のもとで対話の用意があると表明した。中国、ロシアは、「6カ国協議を含む対話による解決」をよびかけている。韓国では「対話による解決」を訴えた新大統領が誕生した。
経済制裁の強化と一体に、北朝鮮との外交交渉に踏み切り、外交交渉のなかで核・ミサイル開発放棄を迫ることが大切である。6カ国協議を含め対話による解決をはかる努力を関係国に強く求めたい。
一、安倍首相は、6カ国協議について、「現時点でただちに再開できる状況にはない」「対話のための対話は何の解決にもつながらない」(4月29日、ロンドンでの記者会見)などとのべてきた。日本政府は、こうした対話を否定する姿勢をあらため、いま広がりつつある外交的解決の機運を実らせる努力こそ行うべきである。