2017年5月13日(土)
都議選 大田区で2議席必ず
志位委員長が訴え
「大田区での2議席獲得は、東京全体での日本共産党躍進の原動力。共産党の躍進で、安倍政権と自民・公明に退場の審判を下そう」―。12日夜、日本共産党の志位和夫委員長を迎えて、都議選(6月23日告示・7月2日投票)勝利・躍進をめざす党演説会が同区のアプリコ大ホールで開かれました。志位委員長の訴えに聴衆は真剣に聞き入り、大きな拍手や歓声でこたえました。
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演説会では、藤田りょうこ、佐藤伸両予定候補が「憲法を生かし、一人ひとりが大切にされる社会をつくるため、私を都議会に送ってください」(藤田氏)、「大田はものづくりの街。みなさんの仕事を確保する事業を発展させたい」(佐藤氏)と力強く決意表明すると、会場から「頑張れ」の声が。勇退する、かち佳代子都議が両予定候補当選のため全力でたたかうとあいさつしました。
志位氏は大田区では過去3回複数議席を獲得した歴史に触れ、「共産党躍進の流れをつくりだしながら、藤田さん、佐藤さんの魅力を伝えきれば、必ず勝利の道は開けます」と訴えました。
志位氏は、看護師を20年勤めた福祉と医療の専門家の藤田予定候補、大田区議として商店街、町工場を応援してきた佐藤予定候補は「2人とも新人ですが、試されずみの力を持っています」と紹介しました。
今回の都議選の対決構図について、志位氏は「小池(百合子)知事対自民党」とメディアはあおるが、「『自民・公明対日本共産党』、ここにこそ本当の対決の構図があります」と指摘。安倍晋三首相の異常な改憲の狙いや北朝鮮問題での対話と外交交渉に後ろ向きな態度、内心を処罰する「共謀罪」法案の強行姿勢など、憲法も法律も無視する安倍自公政権の暴走をただし、それと正面対決し、打開の方向も示す日本共産党の姿を大いに語りました。
その上で志位氏は、相次ぐ閣僚の虚偽答弁や暴言にも言及し、「森友学園」疑惑など「首相夫妻がモラル崩壊を起こして、閣僚に示しがつくわけがありません」と批判。「“ボロボロの暴走車”――安倍政権と自民・公明に、都議選で退場の審判を下そう」「都議選で、自公と正面対決する共産党を伸ばすことは、国政での野党共闘を発展させる力になります。どうか絶大なご支持を」と訴えました。
志位氏は、築地市場の豊洲新市場への移転問題は都議選の最大の争点だとした上で、生鮮食料品に与える豊洲の汚染土壌の危険性を解明。「第1の約束」の「汚染土壌の除去・浄化」も、「第2の約束」の「盛り土による遮蔽(しゃへい)」も果たされず「二重にアウトだ」と述べ、「都民・国民の健康と安全を守るためには中止するしかない」と主張。「日本共産党は、築地市場の豊洲新市場への移転はきっぱり中止することを求めます」と表明しました。
そして、豊洲の「地上は安全」というウソで「早期移転」などを掲げる自民、公明両党を批判。その公明党と選挙協力をすすめる「都民ファーストの会」も、「最大争点の豊洲問題にどういう態度をとるのかが厳しく問われる」と指摘しました。
その上で、都知事が設置した市場問題プロジェクトチームが築地市場を現在地で改修する整備案を発表したと紹介。「年間損益140億円、60年間の累積赤字が1兆円」に上る豊洲新市場と比べても、年間の赤字は「営業努力で対処できる可能性」を同チームが示したとして、「一つのたたき台ですが、築地再整備は可能であることを示しています。都民、専門家の英知を集め、市場関係者の合意を得ながら、この道に本格的に踏み出すべきです」と提起しました。
志位氏は、4年前の都議選で17議席を獲得して取り戻した議案提案権を活用し、13本もの条例案を提出した日本共産党都議団の実績は「すばらしい」と強調。認可保育園増設、シルバーパス負担軽減の条例案などが都政を動かしてきたとしつつ、不要不急の大型開発に巨額の血税を費やしてきた自民、公明両党の「逆立ち」都政を批判。「17議席を守り、さらに前進させ、都政を動かすさらに大きな仕事をさせてください」と訴えると、満席の聴衆は大きな拍手と歓声で応えました。