2017年5月6日(土)
大学の質低下を招く
大平氏 設置基準の緩和追及
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日本共産党の大平喜信議員は4月28日の衆院文部科学委員会で、職業教育を行う「専門職大学」の新設で大学設置基準が緩和され、質の低下を招くと追及しました。
大学の設置基準は「学生の全人格的な人間形成を促す」ためのもので、校地面積、運動場、体育館が必要だと規定。大平氏は、専門職大学は主に社会人学生を受け入れるとの理由で「設置基準が緩和されるのではないか」とただしました。
文科省の常盤豊高等教育局長は、面積などの基準は弾力的だと認め、「既存の大学や短大の設置基準を踏まえて検討したい」と答弁。大平氏は大学関係者からも懸念が出ているとして、「最低限の基準を下げてはならない」と強調しました。
質疑・討論後の採決で、専門職大学創設のための学校教育法改定案が賛成多数で可決しました。共産、社民両党が反対しました。