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2017年5月6日(土)

都議選本番 各党しのぎ削る

豊洲移転問題を最大争点に

「自共の“老舗”のたたかい」自民都連幹部

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 告示日(6月23日)まで1カ月半余に迫った東京都議選(42選挙区、定数127)。選挙戦も“本番”を迎え、各党がしのぎを削っています。自民党都連の幹部は、有権者の風当たりの強さを認め、記者にこうつぶやきました。「逆風が強く、前回のような全員当選(59人)は難しい。定数3〜5の選挙区は、どこも自民と共産の老舗政党同士のたたかいだ」(岡部裕三)


自民、国会議員動員

写真

(写真)小池晃書記局長と清水ひで子都議予定候補、飯田みやこ衆院東京24区予定候補の演説を聞く人たち=4月15日、東京・八王子駅前

 自民党(現有58)は、60人を公認。政策骨子の重点に、築地市場の豊洲市場への早期移転を掲げました。

 しかし、同党関係者は、「駅頭宣伝でビラをまいても、ほとんど受け取ってもらえない」とぼやきます。

 それだけに自民党本部の指示のもとに、各都議候補に複数の国会議員を割り当て、7年前に除名した与謝野馨元官房長官を復党させるなど、なりふり構わぬ取り組みです。

公明「小池カラー」で

 公明党(現有22)は、公認候補を前回当選の23人にしぼり、「都民ファーストの会」と選挙協力。小池百合子知事との連名ポスターを張り出し、宣伝カーも小池カラーの緑色に塗り替え、街頭演説でも小池知事の応援をうけ、小池支持層の取り込みに躍起です。

 都議選の大争点になっている築地市場の豊洲新市場(東京ガス豊洲工場跡地)への移転問題。深刻な土壌汚染地への移転中止を訴える日本共産党と、移転推進の自民党、公明党との対決構図は鮮明です。

共産「都政の闇」正す

 日本共産党(現有17)は35人を公認し、現有17議席を確実に確保し、議席増をめざしています。

 共産党は、石原、猪瀬、舛添の3代続いた都政が自民・公明両党とすすめた巨大開発優先で、都民のくらし・福祉に冷たい“逆立ち都政”を厳しく批判。豊洲問題に象徴される都政の闇をつくりだした自民党・公明党にきっぱり審判を下そうと訴えています。

 大手ゼネコン・デベロッパー奉仕の巨大開発優先都政のもと、利権の闇をつくってきた自民党と公明党は、小池知事に移転を強く迫っています。

 共産党だけが、「食の安全・安心」を守る立場から築地市場の移転に一貫して反対し、移転中止、築地市場の再整備を公約に掲げています。都政の“闇”を正し、くらし・福祉優先の都政への転換を訴えているのも、共産党です。

都民ファ、60人規模

 一方、小池知事が事実上率いる地域政党、都民ファーストの会(現有5)は60人規模の公認候補擁立をめざしています。「都議選の構図は『非自民対自民』だ」(同会幹部)としていますが、最大争点の豊洲問題についてはいまだに明確な態度を示していません。

 都のある幹部はいいます。「都政と都議会改革のキャスチングボートを握って来たのは共産党だ。都議選で共産党が議席を伸ばすのかどうかが庁内の関心事だ」

 しかし、共産党が激しい選挙戦を勝ち抜くには、前回を上回る奮闘が必要です。各候補は、共産党の躍進で豊洲新市場への移転中止、巨大開発優先ではなく、都民のくらし・福祉を優先する都政への転換を力強くすすめようと、連日街頭で訴え、共感を広げています。


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