2017年5月2日(火)
北朝鮮危機あおる一方
閣僚外遊ラッシュ
安倍政権が核・ミサイル開発を続ける北朝鮮を「重大な脅威」と位置づけ、内閣官房のホームページに弾道ミサイル着弾時の避難方法を掲載するなど危機感をあおる中で、閣僚は例年通り、大型連休を利用した外遊を予定しています。(表)
岸田文雄外相はサウジアラビア訪問を見送りましたが、4月27日から7日間日本を離れています。岸信夫外務副大臣は5月1日から6日までカンボジア、パキスタンを訪問。薗浦健太郎外務副大臣も4月30日にブラジルを訪問しており、北朝鮮問題などの交渉窓口である外務省の外相・副大臣がいずれも日本にいない状態が生じています。
安倍首相は北朝鮮を「新たな段階の脅威」として、当初7日間とした外遊日程を短縮したものの、ロシアと英国の訪問は予定通り行いました。
一方、稲田朋美防衛相は当初、東南アジア訪問を予定していましたが、防衛省の担当者は本紙の取材に対し「予定はない」と回答しました。
閣僚外交日程一覧
安倍晋三首相 ロシア、英国 4月27日~30日
麻生太郎財務相 ブラジル、米国 4月29日~5月3日、イタリア 5月11日~15日
岸田文雄外相 米国、トルクメニスタン、豪州 4月27日~5月3日
世耕弘成経産相 パレスチナ、イスラエル、ウクライナ 5月1日~5日
塩崎恭久厚労相 米国 5月2日~7日
鶴保庸介特命相 イスラエル 5月2日~6日
石井啓一国交相 マレーシア、シンガポール、カンボジア 5月2日~7日
山本幸三地方創生相 米国、アルゼンチン 4月29日~5月7日
松野博一文科相 タイ、シンガポール 4月30日~5月4日
加藤勝信拉致担当相 デンマーク、ベルギー 5月1日~5日
丸川珠代五輪相 イスラエル 4月28日~5月2日