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2017年4月27日(木)

産業界への適応重視

専門職大学制度化 大平氏に参考人

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(写真)参考人に質問する大平喜信議員=21日、衆院文科委

 衆院文部科学委員会は21日、「実践的な職業教育を行う高等教育機関」として専門職大学などの制度化が目的の学校教育法改定案について参考人質疑を行いました。

 日本私立大学団体連合会の小出秀文事務局長は、「専門職業人材が必要とされる分野、育成すべき人数の程度、目的目標、現行の大学との違いなど、まだ不明瞭だ」と発言。東京大学大学院の本田由紀教授は、現在の日本の労働市場では、専門的な職業が不安定な処遇に置かれていることが多々あるとし、「取得した専門性を発揮できる労働市場と、適正な労働条件の確保がなされない限り、教育機関を発展させても有効性は何もない」と訴えました。

 日本共産党の大平喜信議員は、同法案は産業側から見た職業教育という面が強いとして、「雇用の不安定化や非正規雇用の拡大の中で、教育全体を通して学生や若者に必要な職業的意義のある教育とは何か」と質問。本田氏は、「産業界への適応力だけではなく、不当な状況に対する抵抗力を育てなければ、職業的意義のある教育にはならない。本法案は、どちらかというと適応力に重きをおいている感じがある」と答えました。


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