「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年4月27日(木)

保護してこそ観光資源

学芸員発言 山本大臣は辞任を

衆院委で宮本岳志氏

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 日本共産党の宮本岳志議員は25日の衆院地方創生委員会で、山本幸三担当相が「(学芸員は)観光マインドは全くない。一掃しないといけない」と発言した問題について、「文化財の価値と学芸員の役割への無知を示すとともに、『本当の観光マインド』も持ち合わせていない」と批判し、辞任を求めました。

 宮本氏は、山本担当相の暴言の背景に“文化財を保存優先から活用へ”とした安倍政権の観光政策(「明日の日本を支える観光ビジョン」)があると追及。「文化財保護と観光活用が二律背反だというような考え方が浅薄だ。文化財保護を徹底し、学術研究を進めてこそ、観光資源として安全で合理的な活用ができる」と主張しました。

 それでも文化財の「観光活用」ばかり強調する山本担当相に対し、宮本氏は「博物館や学芸員の現状を知っているのか」と批判。「観光活用」どころか、財政難や人手不足で慢性的な経営危機に陥っている博物館の実態を突きつけました。

 宮本氏は今年度も博物館関係予算が54億5千万円削減されたと指摘。「現場では絶望感も漂っているときに、悪罵を投げつけられる。こんなむごい仕打ちがあるか」と述べ、財政支援こそ行うべきだと主張しました。山本担当相は「文化財保護予算が削減されていることは危機感を持っている」と答えました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって