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2017年4月27日(木)

今村復興相辞任で すまされない

安倍首相の責任重大

「共謀罪」・新基地・森友・選挙協力 4野党が会談で一致

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 今村雅弘復興相は26日、東日本大震災で被災したのが「東北でよかった」などと語った自身の暴言(25日)の責任を取るとして安倍晋三首相に辞表を提出しました。首相は後任に吉野正芳元環境副大臣(68)=衆院福島5区=を任命。記者団に「任命責任は首相たる私にある」と認めましたが、被災者からは怒りの声が噴出しています。国会では同日、自民党の竹下亘国対委員長が野党各党に陳謝。委員会審議も見送られるなど、政府・与党に激震が走りました。


写真

(写真)4野党書記局長幹事長会談。右から、又市、小池、野田、玉城の各氏=26日、国会内

 こうした事態をうけて、日本共産党、民進党、自由党、社民党の4野党は同日、国会内で書記局長・幹事長会談を開き、首相の任命責任などをただす衆参両院での予算委員会開催を要求することをはじめ、国会対応や国政選挙での連携・協力をさらに進めていくことを確認しました。

 4野党は、今村氏の辞任は当然で議員辞職にも相当する重大問題だとし、安倍首相に国会の場で謝罪を求め、任命責任をただしていく必要があるとの認識で一致。これに関し、日本共産党の小池晃書記局長は、首相の任命責任と同時に、東京電力福島第1原発事故の「自主避難者」の帰還を「本人の責任」と切り捨てた今村氏を続投させてきた責任を指摘。「この暴言を認めてしまったことが今回の事態につながった。安倍首相には“二重の責任”がある」と強調しました。

 また、今村問題以外でも4野党は、「共謀罪」法案が国民の内心を脅かすものだとし、断固たる姿勢で廃案をめざすことで一致。沖縄県名護市辺野古での米軍新基地建設について、沖縄の民意を踏みにじって強引に進める政府の姿勢に反対することを確認しました。

 「森友学園」疑惑をめぐり、これまで4野党が一致して求めてきた安倍首相夫人・昭恵氏ら関係者の証人喚問を引き続き求めていくとしました。

 さらに次期衆院選に向けて、4野党が「できる限りの協力」の具体化を連休中も含めて加速させることを確認しました。

 4野党の申し入れを受けて、自民党は、首相出席の予算委員会を衆院で5月8日に、参院で9日に開く日程を提示しました。


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