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2017年4月24日(月)

福島第1原発の労働者

「頭痛がひどく、疲れやすい」 悩み次々

いわき 民医連が健康相談会

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(写真)労働者の相談にのる田村氏(左)と竹内啓哉氏(右)

 全日本民医連は23日、過酷事故を起こした東京電力福島第1原発で働いた労働者にたいする初めての健康相談会を福島県いわき市内の小名浜生協病院で行いました。九州社会医学研究所所長の田村昭彦氏、鹿児島県霧島市にある国分生協病院の山下義仁医師ら4人の医師が対応しました。

 午前中だけでも5人の労働者が訪れました。昨年2月から7月半ばまで1号機内で放射能汚染がれきの撤去作業などをしてきたと話す男性は、「積算線量がいっぱいになったから、やめてくれと言われた。線量が高いところでの使い捨て要員だった。昨年暮れから寒いとすぐ風邪をひき、頭痛がひどい。疲れやすい。健康面を考えると次の仕事があるのか不安になる」と訴えました。

 ほかにも、「健康面は気にしたらきりがないので気にしないことにしている」、「ちゃんとした扱いをされない。高い線量に見合うお金をもらっていない。ピンハネされている」、「経済的な理由で健診を受けていない」などと話す人もいました。

 田村氏は、「いますぐ健康障害を訴える人はいなかったが、息の長い取り組みの出発点として重要でした。健診がうけられる有害物質(アスベスト、じん肺など)の健康手帳と同じように、放射線管理手帳を持つ人が健診をうけられる国の制度が必要だ」と語りました。


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