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2017年4月19日(水)

企業配慮し統計操作

人工甘味料輸入量 斉藤議員が追及

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(写真)質問する斉藤和子議員=18日、衆院農水委

 日本共産党の斉藤和子議員は18日の衆院農林水産委員会で、砂糖の需給にも影響を与える人工甘味料の輸入量をめぐり、財務省が特定企業の利益に配慮して貿易統計を不当に操作している疑いを追及しました。三木亨財務大臣政務官は「取引単価など業者の営業秘密が明らかになることで不測の損害を与えないよう配慮しなければならない」と述べ、企業の意向を反映した統計操作を事実上認めました。

 貿易統計全体の信用を揺るがす答弁です。

 斉藤氏が取り上げたのは砂糖の600倍の甘みを持つ人工甘味料のスクラロース。低カロリーの食品添加物としてさまざまな食品に使われる一方、安全性に懸念が指摘されています。日本では生産されず、全量が輸入されています。

 斉藤氏は、厚生労働省が2014年に発表した推計では国内出荷量が180トンに及ぶのに、貿易統計では11年の輸入量が16・6トンにすぎないことを確認。三木氏は、業者に影響がある場合は統計に含めないとし「貿易統計の係数が輸出入量の総数に満たないことがあり得る」と述べました。

 斉藤氏は、正確な貿易統計は経済政策の立案や、人工甘味料の摂取量調査にもかかわると強調。スクラロース以外の品目についても同様の事例がないか、調査して明らかにするよう求めました。


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