2017年4月19日(水)
築地再整備でがんばろう
市場で働く人らフォーラム
豊洲移転やめるしかない
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築地市場(東京都中央区)で働く業者の有志が集まる「より良い市場を考える集い」と築地女将(おかみ)さん会は18日、同市場内で豊洲新市場(江東区)への移転問題について築地で働く人たちが意見交換する築地市場関係者フォーラムを開きました。集いは、東京魚市場卸協同組合の総代、理事や青果仲卸業者が呼びかけ、200人以上が集まりました。
開会あいさつで、水産仲卸「鈴友三浦水産」の三浦進さんが、「自民党さんが必要以上に築地をマイナスイメージで言っている。築地で働く一人ひとりの声を都民、国民に伝えたい」と述べました。
豊洲新市場に盛り土がなかったことについて、「盛り土していなかったのは詐欺だ。土壌汚染がわかった以上やめるしかない」など怒りの声が相次ぎました。
豊洲新市場の構造についても「店のスペースが狭く、営業に必要なシンクの流し、マグロ解体機、包丁、ゴミ箱、すべてを設置できない」「水産と青果の導線が結べなくなっている。市場として機能しない」など不満の声が出されました。
都の市場問題プロジェクトチームの小島敏郎座長が築地再整備の試案を発表したことについて「豊洲に行くしかないのかとあきらめていたが、たいへんうれしい。実現には、みんなの熱意、不屈の思いが必要だ」との発言がありました。
仲卸「山八」の熊川正敏さんは「築地跡地がほしい人たちに負けたくない。築地再整備でがんばりたい。協力してほしい」と呼びかけました。
フォーラムでは、思想家の中沢新一氏、建築家の兼松紘一郎、森山高至両氏をパネリストにシンポジウムを行いました。