2017年4月18日(火)
米の先制攻撃認めるな
宮本徹氏 北朝鮮問題で首相追及 衆院決算委
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安倍晋三首相は17日の衆院決算行政監視委員会で、北朝鮮の核・ミサイル開発へのトランプ米政権の対応をめぐり、米国が北朝鮮への先制攻撃を選択肢に含めることに反対しない考えを示しました。日本共産党の宮本徹議員の質問に答えたもの。軍事的対応を強める米政権に従属する安倍政権の危険な姿勢を際立たせました。
宮本氏は、日本として、先制攻撃を選択肢から排除するよう米国に求めるべきだと主張。首相は「トランプ政権がこれまでの戦略的忍耐という考え方をとらず、全ての選択肢がテーブルの上にあるとの考え方に立って問題に対処していることを評価している」と答弁。先制攻撃を含むことを否定しませんでした。
宮本氏は、1994年に米国が北朝鮮への先制攻撃を検討した際、当時の金永三韓国大統領がおびただしい犠牲がでると猛反対した経過を示し、「先制攻撃は取り返しのつかない事態になる」と強調。「米国に先制攻撃という選択肢は絶対だめだと説得すべきだ」と迫りました。
首相は「戦争はあってはならないし、外交的努力で問題を解決しなければならないというのは当然だ」としながら、「米国にやめろということではない」と主張。米国をいさめる考えがないことを浮き彫りにしました。