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2017年4月16日(日)

韓国大統領選 候補者登録始まる

対北朝鮮政策に関心

あすから公式選挙運動

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 5月9日に投開票される韓国大統領選挙の候補者登録(告示)が15日に始まり、主要5政党から5人が名乗りを上げました。トランプ米政権が北朝鮮への圧力を強め、安保問題に関心が集まるなか、全ての主要5候補が北朝鮮への先制攻撃に反対する立場を表明しています。候補者登録は16日まで。17日から公式選挙運動が始まります。(栗原千鶴)


 主要候補が出演して行われた最初のテレビ討論(13日)で、中道「国民の党」から出馬している安哲秀(アン・チョルス)候補は「トランプ大統領には戦争をやめさせ、中国の習近平主席には北朝鮮への圧力を求める」と主張しました。

 中道左派「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補は、韓国の同意がない一方的な先制攻撃を容認しない考えを強調。「ホットラインなどを通じ、北朝鮮の挑発を中止させる」と対話重視の姿勢を示しています。

 左派「正義党」の沈相奵(シム・サンジョン)候補も「一方的な軍事行動はあり得ない」と述べ、自らが大統領になれば「米中首脳と電話会談をして、必要に応じて特使を派遣するなど、朝鮮半島の平和問題を議論する」と強調しました。

 一方、保守「自由韓国党」(旧セヌリ党)の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補は、米国の先制攻撃には反対の意を示しましたが、「何かあれば北進もあり得る」と発言。「正しい政党」の劉承旼(ユ・スンミン)候補は、「先制攻撃は、北朝鮮による攻撃が差し迫っている場合、予防自衛権措置としてのみ可能だ」と述べました。

 北朝鮮の脅威を理由に在韓米軍基地に配備される最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」についても議論。反対から賛成に転じた安候補は、北朝鮮の挑発行為が深刻化していることなど「状況の変化」を賛成の理由に挙げました。

 文候補はこれまで同様、「THAADは次の政権が決める問題だ」と指摘。「(THAAD配備より)好ましいのは、北朝鮮の核放棄の方法について米国と合意した後、中国とも協力し、その合意案を北朝鮮が受け入れるようにすることだ」と強調しました。


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