2017年4月16日(日)
貧困なくせ、最賃上げよ
全国でアピール 全労連・国民春闘、エキタス
「貧困なくせ、今すぐ最賃上げよ」。最低賃金の大幅引き上げを求めて15日、全国各地でいっせいに大宣伝、デモが取り組まれました。「いますぐ時給1000円、めざせ1500円」「地域格差なくし、全国一律最低賃金制の確立」をアピールし、大きな注目が寄せられました。
最賃1500円訴え共感
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全労連と国民春闘共闘委員会は、この日を中心に38都道府県で宣伝に取り組みます。
東京・新宿駅前では200人が「どこでもだれでも1500円」などと書かれたプラカードを掲げて、ティッシュビラを配布。通行人らが次々と受け取り、注目が集まりました。
作家の雨宮処凛さん、エキタスの女性をはじめ、各労組の組合員らが「失業し路上生活になる若者が増えた。最低賃金をあげ、人間らしい働き方が必要だ」(雨宮さん)と訴えました。
出版ユニオンの組合員は、出版社の下請けでは、時給932円で東京都の最低賃金に張り付き、何年働いても変わらないと告発。「これでは憲法にある健康で文化的な生活はできない」と語りました。
格差是正新宿デモ
東京都新宿区では、最低賃金の引き上げや、格差と貧困の是正などを求める若者グループ「AEQUITAS」(エキタス)が「上げろ最低賃金デモ」を実施しました。サウンドカーやドラム隊を先頭に「最低賃金1500円上げろ 上げろ」「全国一律最低賃金上げろ 上げろ」とコール。「ともに声を上げよう」とアピールしました。
市民や労働組合、弁護士、著名人ら1500人(主催者発表)が参加。「税金使って貧困なくせ」「今すぐなくせ長時間労働」と書かれた旗や、労働組合の枠組みの違いを超えた組合旗が並びました。
出発前の集会では、エキタスのメンバーで大学生の男性(21)が「最低賃金1500円は、当たり前の生活をするための要求です。路上で声を上げ、政治を変えよう」と呼びかけました。