2017年4月14日(金)
国の責任で住宅確保
高橋氏 自主避難者の支援訴え
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日本共産党の高橋千鶴子議員は11日の衆院震災復興特別委員会で、東京電力福島第1原発事故の「自主避難者」への住宅無償提供が3月末で打ち切られた問題で、国が住まいの確保に責任を持つよう求めました。
高橋氏が、4月以降の住宅確保の状況をただすと、復興庁は「大部分の避難者は住まいを確保できている」などと抽象的な答弁をするにとどまりました。高橋氏は、打ち切り後の福島県による家賃補助(2年間、2000世帯分)について質問。復興庁は、最大月額2万円で、3月末現在での申請件数は900件弱だと答えました。
高橋氏は「補助が2万円までで家賃を払うのは大変。もともと2年限りの補助と思えば、今の住宅を出ていく決断を迫られる」と述べ、住まいの確保状況の追跡把握、家賃補助の期限延長と拡充、家賃支払いが困難な人などへの相談・対応を求めました。
高橋氏はまた、昨年表面化した避難児童へのいじめにふれ、「国は自ら出向いて実態をつかむべきだ」と主張。福島に戻っても子どもがいじめにあい、親も親戚などから非難され居場所を失った深刻な例を示し、「避難先から帰還した人たちの話を聞く機会も持つべきだ」と強調しました。