2017年4月12日(水)
歴史踏まえた議論を
吉良氏、勅語朗読容認を批判
参院文科委
|
日本共産党の吉良よし子議員は11日の参院文教科学委員会で、義家弘介文部科学副大臣が幼稚園などの朝礼での教育勅語朗読について「教育基本法に反しない限りは問題ない」(7日、衆院内閣委員会)とした答弁を追及しました。義家副大臣は「教育勅語にふれる場合には、憲法と教育基本法に反しないような適切な配慮が必要不可欠だ」と答弁を修正しました。
吉良氏は、7日の答弁について「これまでより踏み込んだ内容だ」として趣旨をただしました。義家副大臣は、学校教育一般での取り扱いだと認識していたとして「教科書に記載されている教育勅語の内容を読ませる指導もある。読ませることのみをもって問題がある行為ではないと答弁した」などと釈明しました。
吉良氏は、幼稚園教育に「教科書」はないと指摘し、教育勅語が軍国主義教育の中心であった「歴史の経緯を踏まえるなら、単なる『教材』として同列視していいのか」として今後も議論していくと述べました。