2017年4月7日(金)
2.8万人がネット署名
避難者ら今村復興相辞任求め抗議
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東京電力福島第1原発事故の自主避難者について「本人の責任」などと発言した今村雅弘復興相の辞任を求め、原発事故の被害者などの4団体が共同で6日、復興庁に要請文を手渡しました。辞任を求め呼びかけたインターネット署名が2万8千人を超えて集まり、提出しました。
要請文は、復興相の発言を「強い怒りを禁じえない。国の責任を放棄し、避難者の想いを踏みにじるもの」と批判。発言の撤回と辞任などを求めています。
福島県郡山市から川崎市内に避難している女性(55)は「事故が収束していないので帰れない。私たちに責任があるという発言は、撤回してほしい」と訴えました。
応対した復興庁の柴沼雄一朗参事官は「お気持ちとご意見は、きちんと伝えたい」と述べました。
首相官邸前や復興庁前では、要請に参加した避難者や各種団体が抗議行動に取り組み「大臣辞任しろ」「被災者切り捨てやめろ」などと声を合わせました。
首相官邸前でマイクを握った、原発被害者訴訟原告団全国連絡会事務局長の佐藤三男さん(72)=福島県いわき市=は「前橋地裁判決(3月17日)は、自主避難は自己責任ではなく国に責任があることを認めた。国は加害者だと自覚すべきだ。大臣を辞めるまで私たちはたたかう」と力を込めました。