2017年4月7日(金)
復興相辞任を強く求める
志位氏会見 原発被害自体無視する暴論
日本共産党の志位和夫委員長は6日の記者会見で、今村雅弘復興相が東京電力福島第1原発事故の自主避難者の帰還に関し「本人の責任」などと発言したことについて問われ、「原発被害という問題をまったく無視した暴論だ。復興相の資格なしといわなければならない。辞任を強く求めたい」と表明しました。
志位氏は、今村氏の発言は福島原発事故は人災ではない、自主避難も自己責任だというものであり、原発被害自体を無視する暴論だと指摘。今村氏が同日の衆院復興特別委員会で「自己責任という言葉は非常にまずかった」と謝罪したことについても「最初に言ったことが彼の認識を示している」と強調。「自主避難というが、好きで避難しているのではなく、原発事故によって避難を余儀なくされている。その苦悩に対して、自己責任という、その程度の認識しかない人が復興相をやっても、被災者の痛みに心寄せる立場はないし、福島の復興もできない」と語りました。
志位氏は、安倍政権の閣僚から問題発言が相次いでいることに触れ「首相の任命責任も深刻であり、首相の資質・資格が問われている」と述べました。