2017年4月6日(木)
自主避難者に「自己責任」とは何事
復興相辞任を
復興庁前
|
東京電力福島第1原発事故の自主避難者への住宅の無償提供の打ち切りをめぐり、「本人の責任」「裁判でも何でもやればいい」などと国の責任を放棄する発言をした今村雅弘復興相の辞任を求め、東京都千代田区の復興庁前で5日夕、緊急の抗議行動が取り組まれました。
今村氏は4日の会見で、帰還できない人は「自己責任か」と質問した記者に、「基本的にはそうだと思う」と答えていました。さらに質問した記者に、今村氏は「出て行きなさい」「うるさい」と質問を打ち切って退室しました。
行動は、有志がインターネットなどを通じ呼びかけました。リレートークでは、「原発事故は、国と東電が引き起こした人災。『自己責任』は、加害者が言うことではない」「任命した安倍首相の責任も大きい」などの訴えが続きました。
避難者の支援活動をしている西東京市の男性(66)は、「自主避難と言っても、放射線が子どもに与える影響を心配して避難せざるを得ない人たち。住宅支援を打ち切った上に、事故がなかったかのように言うのは許されない」と語りました。
今村氏は3月のテレビ番組でも、避難指示区域外からの避難者に対し「ふるさとを捨てるというのは簡単」だと述べ、支援の打ち切り・縮小を進める安倍政権の冷たい姿勢をあらわにしています。