2017年4月5日(水)
柏崎刈羽 再稼働優先やめよ
参院委で武田氏 東電側ただす
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日本共産党の武田良介議員は4日の参院環境委員会で、柏崎刈羽原発の再稼働に向けた東京電力のずさんな対策を告発しました。
同原発では2月、重大事故時の拠点となる免震重要棟の耐震性不足の隠ぺいが発覚。代わりに3号炉建屋内に緊急時対策所を設置しようとしたものの液状化の恐れがあり、5号炉建屋内へと計画が変更されました。
武田氏は、液状化について2007年の新潟県中越沖地震のときにすでに認識されていたとし「お粗末ではないか」と批判。東京電力の広瀬直己副会長は、液状化対策はとったものの原子力規制委員会の審査では不十分と判断されたと言い訳しました。
武田氏は、5号炉建屋内の緊急時対策所が極めて狭く、事故時の想定人員で床面積を割ると1人当たり1・6平方メートルにしかならないと強調。対策所に隣接する6、7号炉で事故が起きれば対策所として機能できないことも指摘しました。広瀬氏は「(事故炉と)近いことはメリットもある」などと無責任な発言に終始。規制委の田中俊一委員長は審査中を理由に答弁しませんでした。
武田氏は、同原発を視察した際、5号炉を再稼働するときは対策所を別の場所に移すと東電から説明されたことを紹介。5号炉建屋内の対策所設置は6、7号機の「再稼働ありきだ」と批判しました。