2017年4月5日(水)
医師・看護師 大幅増員を
参院委で倉林氏 長時間労働を告発
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日本共産党の倉林明子議員は4日の参院厚労委員会で、政府の「働き方改革実行計画」の中で示された医師の残業規制と、看護師の労働環境の問題について質問しました。
同計画では、時間外労働を「月100時間未満」とする政府案の“規制”の適用対象としている一方、医師には診療行為を求められたとき正当な理由がない限り拒んではならないという「応召義務」があり、その「特殊性を踏まえた対応が必要」としています。
倉林氏は、「応召義務があるからといって、医師が長時間働いて過労死するような事態を放置できない。医師の労働時間短縮のためには大幅な増員が必要だ」と強調。「厚労省は将来医師が過剰になるとして新規参入の削減をしてきた。必要な医師数の推計は労働時間短縮にみあったものとして見直しが必要だ」と求めました。
塩崎恭久厚労相は「具体的には今後検討していく」と繰り返すにとどまりました。
さらに倉林氏は、看護職員の労働環境も人不足で、2交代制で16時間以上の夜勤など深刻な実態を指摘。看護師確保法に基づく基本指針に、夜勤回数制限、インターバル確保、1日8時間労働を基本とした長時間労働規制などを盛り込むべきだと求めました。