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2017年4月5日(水)

内田自民都連前幹事長の喚問を 吉田氏要求

土壌汚染対策 東京ガスに負担軽減打診

都議会百条委

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 築地市場(東京都中央区)の豊洲新市場予定地(江東区、東京ガス豊洲工場跡地)への移転をめぐる疑惑を調査している都議会調査特別委員会(百条委員会)は4日、元都知事本局長で元東京ガス執行役員の前川燿男練馬区長、元都理事の赤星経昭氏、元都部長の野村寛氏の証人喚問を行いました。

 日本共産党の吉田信夫都議は、前川氏への尋問で、予定地の土壌汚染対策費負担をめぐり、都が東京ガスの原因者責任を免除した背景に自民党都連の内田茂幹事長(当時)の関与があった新事実を明らかにし、内田氏の証人喚問を要求しました。

 吉田都議は、東京ガス提出の「前川さん」と書かれた文書を示して、内田氏が2008年7月、同社に対し、土壌汚染対策費のごく一部のみを「自発的に負担」することを表明するよう打診していたことを示す記述があると指摘しました。

 当時東京ガスの執行役員だった前川氏は、内田氏から「TG(東京ガス)が自発的に負担する旨、事前に言ってほしい」と打診され、8月には同社の常務に内田氏から「打診があり」と報告していました。

 吉田氏は、さらに、前川氏が内田氏と会う7日前に都の吉川和夫知事本局長(当時)から同様の打診をされていたとの記述があることも示し、事実関係をただしました。前川氏は、内田、吉川両氏と会ったことや示された事実については「記憶にない」と繰り返しました。

 吉田氏は、この打診の通りになったと指摘。「内田氏の発言はその後の費用負担に大きな意味を持つ。誰の要請を受けてこういう打診をしたのかも確かめなければならない」と述べ、内田氏の喚問を求めました。

 共産党、都民ファーストの会などは、浜渦武生元副知事の3月19日の百条委での証言が偽証である疑いが、前川氏の証言で強まったとして、委員会として偽証告発の準備をするよう委員長に提案しました。


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