2017年4月3日(月)
ワクチン不足 対応を
堀内議員 「関空の感染は特別」
|
日本共産党の堀内照文議員は3月31日の衆院厚生労働委員会で、MRワクチン(麻しん・風しんワクチン)の不足問題を取り上げ、国の対応を求めました。
昨年8月に関西空港で麻しんが流行し、近畿全域で一気にワクチンが不足し、定期接種分が確保できない事態が広がっています。
定期接種は無料で受けられますが、小学校入学の前年度に接種しなかった場合は定期接種の扱いとなりません。その場合、1万円程度の自己負担が発生し、健康被害などの事故が起きた場合「予防接種健康被害救済制度」が使えません。費用負担も、健康被害が出た際の補償も大きな差があります。
堀内議員は大阪府保険医協会が行った自治体緊急アンケートを取り上げ、「このままでは定期接種が年度内に完了できない」と指摘し、国の対応を求めました。
厚労省の福島靖正健康局長は定期接種は感染防止に必要と認めつつも、全国的には前年度と比べ遜色ない接種率であると述べるにとどまりました。
堀内議員が「関西空港での感染という近畿の特別な事情であり、自治体の努力だけでは解決が困難」と述べたのに対し、塩崎恭久厚労相は「関西の首長からも状況は聞いている。供給を目配せしていく」と答えました。