2017年4月2日(日)
JR30年を検証
札幌集会「安全と利便守れ」
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国鉄が「分割・民営化」されJRが発足して30年となった1日、「JR30年を検証する札幌集会」が札幌市で開かれ、労働者ら130人が参加しました。
JR北海道は昨秋、路線の半分以上、1237キロを「単独維持は困難」と発表。道民の安全と利便を守れの声に背を向けています。
建交労鉄道本部の下山信好書記長は「安全の確保と労働条件の改善は表裏一体。鉄道事業者としての責任を果たすよう求めていきたい」と表明しました。
道高教組夕張高校分会の山田守成氏は昨年のダイヤ改定後、減便が相次ぎ、通学の高校生に大きな影響が出ていると告発しました。
日本共産党の畠山和也衆院議員は「JR北を見ても、分割・民営化が破綻していることは明らか」と、分割・民営化を天まで持ち上げてきた国の責任を明確にして対応していく重要性を語りました。
フロア発言で、日高本線の早期復旧を求めた苫小牧地区労連の斎藤秀夫氏は「赤字だからバス転換も仕方ないという声があるが、住民は移動する権利がある」と強調しました。
元連合労組員という男性(71)は新聞で集会を知り、「JR問題の検証は大切だと参加し、勇気をもらいました」。札幌市の男性(70)は「国の無責任さは明らかです。道民の大切な足が守れなくなっていることに強い怒りを覚えます」と話していました。