2017年3月31日(金)
禁止事項を意見交換
核兵器禁止条約 国連会議3日目
【ニューヨーク=島田峰隆】ニューヨークの国連本部で開かれている核兵器禁止条約の交渉会議は3日目の29日、第2の主題である「中核となる禁止事項」について各国代表が意見交換しました。
各国は、既存の大量破壊兵器禁止条約や非核地帯条約などにも触れながら、核兵器の使用、開発、生産、備蓄、実験など禁止すべき項目をそれぞれ提案。どういった行為を禁止し、どの項目で扱うのかや、核兵器や軍縮に関する既存の国際条約との関係などについて自由に見解を出し合いました。
核実験に関しては、包括的核実験禁止条約(CTBT)が禁止対象としていない未臨界核実験などについても禁止するべきだという意見が出ました。またこれまでの核実験による被害者への補償や破壊された環境の回復などの課題も提起されました。
条約内容の議論についてホワイト議長は同日の議事の締めくくりに、「非常に内容のある充実した議論ができている。明確な提案も出されている。条約案を練り上げるうえで役立つと思う」と強調し、さらに自由な意見交換を続けることを呼び掛けました。