2017年3月30日(木)
平等な日米関係に
市場開放発言に 宮本徹氏が追及
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日本共産党の宮本徹議員は22日の衆院財務金融委員会で、トランプ米政権の閣僚や米国の農業団体から日本にいっそうの市場開放を求める発言が相次いでいることに懸念を示し、「真に平等な日米関係を貫くことが必要だ」と主張しました。
宮本氏は、トランプ政権のライトハイザー次期通商代表が上院財政委員会公聴会で、農業分野の通商交渉は「日本が第一のターゲットになる」とし、環太平洋連携協定(TPP)を上回る協定を日本と交渉すると明言していると指摘。「米議会と通商代表の要求が先鋭化する懸念は一切ないと言えるのか」と追及しました。
麻生太郎財務相は、ペンス副大統領と日米経済対話が現在調整中だとし、「交渉相手がおらず、詰めようがない」と述べるにとどまりました。
宮本氏は「完全に否定できないのが深刻だ」と指摘。日米2国間交渉の中身について、政府が「米国の立場がある」との理由で国民に一切秘密にしていることを批判。「『決まりました』の一言で国民に負担や犠牲を押し付けることは絶対に繰り返してはならない」と強調しました。