2017年3月30日(木)
雇い止めやめさせよ
東北大非常勤職員 高橋氏が指摘
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日本共産党の高橋千鶴子議員は24日の衆院厚生労働委員会で、東北大学の非常勤職員約1500人が2018年3月末に契約期間満了で雇い止めとなる恐れがある問題を追及しました。
労働契約法改正(13年4月施行)により、有期雇用が複数回の契約更新で5年を超えて継続すれば、労働者は無期雇用への転換を企業に申し込む権利をもちます。権利は、施行日から5年の18年4月以降に初めて発生します。
高橋氏は、厚労省ハンドブックでも「多くの会社にとって有期社員が戦力として定着している」「(無期雇用への転換は)むしろ自然なこと」と説明していると指摘。塩崎恭久厚労相も「まさにそういう趣旨」と認めました。
しかし東北大は、契約の更新上限を5年と規定。14年の就業規則改定で、継続する5年の開始期を13年4月1日に設定することで、無期転換申し込み権が発生する前に更新上限が到来するようにしています。
高橋氏は「無期転換を避けるための(規則の)変更ではないか。労使合意もなくこのような変更が許されるのか」と大学への指導を求めました。
山越敬一労働基準局長は「厚労省は労働者保護を使命としている。無期転換を避けるための雇い止めは望ましくない。事案を把握すれば啓発指導する」と答弁しました。