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2017年3月30日(木)

被爆者が日本政府非難

交渉不参加「裏切られた」

カナダに在住のサーロー節子さん

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写真

(写真)発言する被爆者のサーロー節子さん(加來恵子撮影)

 【ニューヨーク=島田峰隆】被爆者サーロー節子さんは演説で、日本政府が交渉に参加していないことについて「自国に裏切られ、見捨てられ続けているという被爆者の思いを強くした」と厳しく非難しました。

 サーローさんは「交渉に全面的に参加する能力のない日本政府を糾弾したい。彼らは外国の要人を広島に呼び、核兵器による惨状を知ってもらうことで核軍縮の重要な役割を果たしているというが、米国の核の傘に入り続けていては、それは口先だけで責任逃れの行為にしかならない」と批判。「そうではなく、日本国民の意思に応えて自主的な立場を取るべきだ」と強調しました。

 サーローさんはときおり涙で声を詰まらせながら、「これまでに広島だけで約25万人が亡くなった。死んでいった多くの人々の夢は生きているうちに核兵器を廃絶することだった」と指摘。交渉担当者らに対し、「みなさんの仕事は、核兵器は違法で、倫理に反し、非合法だと明確に宣言する新たな国際基準をつくることだ」と訴えました。

 また「将来世代だけでなく、広島や長崎で亡くなった被爆者の思いも心に刻んで交渉してほしい」「この条約は世界を変えるし、変えられる。私たち被爆者はそう確信していることを知ってほしい」と力を込めました。

 サーローさんが訴え終わると、会場からは40秒間にわたって割れるような拍手が続き、立ち上がって拍手を送る人も目立ちました。


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