2017年3月28日(火)
核兵器廃絶で各国議員の協力を
志位委員長 PNND幹部と懇談
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【ニューヨーク=遠藤誠二】「核兵器禁止条約の国連会議」に出席するため訪米中の日本共産党の志位和夫委員長を団長とする訪問団は26日、ニューヨーク市内で核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)のアラン・ウェア事務局長らPNND幹部と懇談、意見交換しました。
志位委員長、笠井亮政策委員会責任者はPNNDに所属し、「国連会議」には同組織の議員として参加します。懇談には、カナダのリンダ・ダンカン共同議長(新民主党)、米国のジョナサン・グラノフ氏(グローバル・セキュリティー研究所所長)が参加しました。
志位氏は、「PNNDは核軍縮をすすめる唯一の国際的な議員のネットワークです。核兵器廃絶で各国議員の協力が発展するよう貢献したいと考えています。被爆国日本から参加した政党の代表として特別な責任があり、歴史的な『国連会議』の成功にむけ力を尽くしたい」と抱負を語りました。
志位氏はまた、祖母が広島の爆心地の近くに住んでいて、原爆投下の直前に疎開したため助かったものの、祖母の住んでいた近所の人々がすべて亡くなったと聞いた体験を紹介。笠井氏は、母が被爆者で自分は被爆2世であることを伝えました。
アラン事務局長は、「PNNDの一員として『国連会議』に参加し、また日本共産党の委員長が団長という強力な代表団を送ってくださり、ありがとうございます」と述べ、参加の可否について態度を明らかにしてこなかった日本政府の代表が最終的に参加すると表明したことに関して「日本政府の意思決定に影響を与えたことは重要です」と指摘しました。
ジョナサン氏は「核兵器廃絶は、右も左も保守も革新も関係ない、普遍的な問題です。核廃絶にむけて日本でたたかってこられていることは承知しています。日本共産党の『要請文』は核心の部分がしっかり盛り込まれていて非常に良くできています」と話すとともに、「志位さんの祖母の話と笠井さんの話は非常に印象的です。悲しい話ですが、『人間の顔』があり、多くの人々に感銘を与えます」と語りました。