2017年3月27日(月)
ヤマトに巨額残業代不払い
本社立ち入り調査を
田村氏質問
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日本共産党の田村智子議員は22日の参院内閣委員会で、ヤマト運輸で発覚した巨額の残業代不払いについて、本社に立ち入り調査するなど、労働基準監督署や労働局が違法状態解消に取り組むよう求めました。
田村氏は、予算委員会で安倍晋三首相が、企業全体で労働基準法違反が認められる場合は、本社に対して徹底的に調査しなければならないと答弁したことを指摘。ヤマト運輸は全社的に不払い残業について自主調査しているが、本社に立ち入り調査したのかとただしました。
厚生労働省の土屋喜久審議官は一般論として「労働基準法違反が企業全体で生じていると考えられる場合には本社に立ち入るなど全社的な是正をする」と答えました。
田村氏は、ヤマト運輸から「不払い残業があるなら裏付け資料を示せ」と迫られ、「タイムカードを押した後に残業することもあり証明しようがない。会社は残業代を払う気がないのではないか」「未払い残業代はゼロという書類を提出せざるを得なかった」などの声が労働者から出ていることを紹介。犯罪である“未払い残業”の精算を値切るとすれば二重に悪質だと指摘し、首相の約束通り本社に立ち入り調査するよう求めました。